works 2015 > 風をはさむ
風をはさむ -通声穴編-
風をはさむ -回し車編-
風をはさむ
蛇腹の本。本を開くと風が起こり、ページにあけた穴を通して風が通る。
閉じるときにはわずかな残風が本にはさまれる。
平面の集積である本に風という現象を混在させることで空間性を意識させる。
・通声穴編
通声穴は銀行や、刑務所等にある透明板のしきりに開けられた穴。
この穴が仕切られた空間を繋ぎ、この穴を通る風と空気の振幅によってこちらと向こう側に変化が起こる。
・回し車編
風が吹けば桶屋が儲かるということわざはネズミが桶を齧るために成り立つ。ではこの事象の始まり、風はどこからきたのか。なんてことをネズミがひたすら回す回し車から来る小さな風を感じながら思う。
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